カメラの話

X-T3よりもa6500を使いたい理由|3.20ファームウェア後

カメラの話

先日ファームウェア3.20が公開されましたが、かねてから問題だと思っていた部分が改善されていなかったりしたので、その点も含めて、a6500と比べてXT3で使いにくいと思う部分を述べていきたいと思います。

また、ブログやSNSなどを見ていると、「富士フイルム最高!」「色が良い!写りが良い」「レンズのコスパ最高!」といったコメントばかり見るような気がするので、必ずしも富士フイルムのカメラは素晴らしいだけではないよということが、実際の所有者の立場からお伝えできれば良いなと思い、この記事を書こうと思いました。

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XT3は、ファインダーで等倍表示が出来ない

XT3の背面液晶とファインダーの画素数は違っており、ファインダーの方が画素数が多く、解像度が高いです。

なので、同じ画素数の写真を拡大表示するにしても、ファインダーで高精細に見るためには、背面液晶で見るときよりも小さく映さなければなりません。

ですが、XT3の拡大表示の倍率は、背面液晶でもファインダーでも、なぜか同じです。

なので、ファインダーをのぞいた状態で、撮った写真を拡大表示し、ピントを確認しようとしても、解像度が足りていないためにボケて見えてしまい、ピントが合っているのか外しているのか分かりにくいことがあります。


対して、同じく所有しているa6500ではファインダーと背面液晶での拡大倍率が異なります。

それぞれの画素数に合った倍率で、撮った写真を表示してくれるので、ファインダーと背面液晶どちらで見ても高精細に見え、ピントの確認も容易です。

XT3は、ピント拡大から自動で戻れない

XT3は背面ダイヤルを押すと、拡大表示することができます。

AF-Lボタンの左側にあるダイヤルです。

拡大表示状態でAFボタンを押すと、自分が合わせたいところにピントを合わせることができるなど、便利なところがあります。

しかも、a6500では拡大表示を割り当てたボタンを2回押さないと拡大表示できない(1回押すと拡大表示モードに入るだけ)のに対し、XT3では1回押すだけで即座に拡大されます。

※a6500のこの問題については、売り場で触った限りですが、a6600では改善されており、ボタン1回押しだけで即座に拡大されるようになっていました。

ただ、ここから通常表示に戻すときに、a6500は2秒で戻るか5秒で戻るか、戻らないようにするかなどが選択できますが、XT3は手動で通常表示に戻さなければなりません。

拡大表示させて人差し指でシャッター半押ししピントを合わせたとしても、ピントが合った状態を保ったまま撮影するには、
①人差し指で半押し状態を保ち続けるか
②人差し指を離して、代わりにAFロックしてシャッターを切るか 
しかありません。

①の場合は、親指でダイヤルを操作し、拡大表示を解除している最中に間違ってシャッターを切ってしまうことが多々ありますし、②の場合は都度AFロックするのが結構面倒です。


それか、全く違うアプローチとして、親指AFに切り替えるという作戦もありますが、個人的に親指AFはしっくりこないですし、拡大表示しなくても良いような場面では、人差し指の半押しAFだけでサクサク撮っていきたいので、この方法は避けたいなと考えています。

XT3は、再生ボタンで即座に写真を確認できない

XT3の再生ボタンは、本体の左肩についており、このボタンを押すと、撮影直後のプレビュー表示中でも強制的に再生モードに入ってくれます。

ただ、左肩についていますので、カメラを支えていた左手を離してわざわざ押しにいかなければならないところがわずらわしく、僕は再生ボタンを本体右前にあるカスタムボタンに割り当てています。

これで便利になったと思いきや、カスタムボタンに割り当てた再生ボタンをプレビュー表示中に押しても、何も反応しません。

プレビュー表示を、シャッター半押しなどで解除してから、カスタムボタンに割り当てた再生ボタンを押さないと再生モードに入れないという、意味の分からない仕様になっています。

XT3は、AEロックすると、フォーカスポイントを移動できない

下の記事でも書きましたが、XT3にはAEロックするとフォーカスポイントを一切動かすことができなくなるという致命的な問題があります。

露出なんてざっくり合わせて、RAW現像するときに調整すれば良いじゃないかという意見もあるかと思いますが、個人的には、同じ場面を撮っているときに露出が微妙に変わるのが気持ち悪いので、とりあえずAEロックして露出を固定したいです。

XT3は、ファインダーが歪んで見える

そこまで大きな問題ではないのですが、XT3はファインダーをきっちり正面から覗かないと、周辺の歪みがそこそこ気になります。

対してa6500はそこまで気になりません。

ファインダー自体の大きさはXT3の方が大きいのでやや快適ではありますが、なんか景色がモヤッとしているなと思ったら、正面からずれて覗いていたということがあり、その点は少し不便です。

XT3は、長時間露光すると、画像再生までしばらく待たされる

長時間露光すると、画面がブラックアウトし、写真が表示されるまで少し待たされます。

10秒くらいまでならまだ我慢できなくもないですが、30秒くらいになるとそこそこ待たされるので結構イライラします。

この日の撮影でも、結構待たされてイライラしていました。


対してa6500は、30秒くらい露光してもサクッとプレビューを表示してくれます。

バッファの違いなのか、CPUのようなものの処理能力の問題なのかわかりませんが、XT3はa6500に比べてこういった処理能力・処理速度の部分で劣っていると感じます。


SDカードの写真を消す場合でも、a6500の方が処理がかなり早いように感じており、長時間露光後の処理速度の遅さ問題とつながっているような気がします。

メニュー画面に入ると、カーソルが毎回初期位置に戻る

メニュー画面であれこれ設定をいじって、半押しなどで解除し、再度同じ機能を設定し直したいことが多々あると思いますが、こういったときには、メニュー画面を表示させると、直前に設定した機能のところにカーソルが既に合っていてほしいです。

例:
→ メニュー画面起動 
→ AFモードを設定 
→ シャッター半押しでメニュー画面から出る 
→ 再度メニュー画面を起動(このときに既にAFモードのところにカーソルが合っていてほしい)

ですが、XT3は一度メニュー画面から抜けると、再度メニュー画面を起動したときに、カーソルが初期位置(例:一番上のページの一番上の項目)に戻ってしまいます。

設定して試して、設定して試してを繰り返したいようなときには、毎回設定死体項目のところにカーソルを移動させないといけないのが面倒です。

シャッタスピードが分からない問題が解決された?

XT3の問題点として、AEロックをしないと、どれくらいのシャッタースピードで撮れるかが画面に表示されないという内容を書こうとしていたのですが、この問題がいつの間にか解決されているようで、何もしなくてもカメラ位置を動かすと、そのシーンの明るさに合わせてシャッタースピードが変化するのがリアルタイムで表示されるようになっていました。

XT3の良いところも、もちろんある

XT3は、マニュアル露出に移行しやすい

言わずもがなですが、絞り・シャッタースピード・感度が独立したダイヤルとして存在するので、マニュアル露出での設定がめちゃくちゃ楽です。

また、Aに合わせているときはカメラ任せ、それ以外の特定の数値に合わせたときは手動で操作という考え方が、個人的には結構気に入っていて、カメラ任せで露出は決めてほしいのだけど、少し動きのある被写体なのでシャッタースピードはこの場面だけ1/250秒に上げようといった場面でも、わざわざマニュアルモードに移行することなく、スムーズに設定できるので、かなり快適です。

XT3は、シャッター音が気持ち良い

ぜひ売り場などで体験してほしいのですが、シャッター音が心地良いです。

カシャカシャ言うプラスチックのような感じではなく、ミラーアップされているような音と表現したほうがよいのでしょうか、とにかく軽快で心地良くて、写真撮ってるな〜という気分にさせてくれます。

XT3は、JPG撮って出しなら、a6500よりも圧倒的に使える画質

富士フイルムカメラを使う醍醐味であると思いますが、フィルムシュミレーションが優秀で、JPG撮って出しでもほぼほぼ問題ない画が吐き出されます。

RAW現像ソフトがなくても、手っ取り早く雰囲気のある写真に仕上がるので、初心者の方でも楽しめる機能ではないでしょうか。

下の写真は、JPG撮って出しではなく、ライトルームに取り込んだ後、それぞれのフィルムシュミレーションを割り当てています。
フィルムシュミレーションの雰囲気だけでも分かってもらえればと思います。

クラシッククローム
クラシッククローム
クラシッククローム
クラシッククローム

上の写真は、以前香港・マカオで撮ったものです。
その際の記事もございますので、よろしければご覧下さい。

エテルナ
エテルナ
エテルナ
エテルナ

上の写真は全て、下のXF35mmF2というレンズで撮りました。

コンパクトで取り回しがよく、おすすめです。

メニュー画面が分かりやすい

各項目が、同じ様な機能をもつもの同士できっちり分類・整理されており、どこにいけばどのような設定項目にたどり着けるのかが分かりやすいです。

この部分については、ソニーのカメラは最悪で、何を基準にその項目を並べているのか・近くに配置しているのかなどが適当で、順番に全項目を目で追いながら目的の項目を探さなければいけず、使いづらいです。

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