以前、写真管理はキャプチャーワンのセッションを使った方法が便利とお伝えしました。
そのセッションを使った管理において、さらに便利にスマートに、またシンプルに管理できる方法を考えましたのでお伝えしようと思います。
セッションファイルは1ファイルのみにすること
結論としては、1ストレージにつき1セッションを作成し、当該ストレージに保存された写真を編集する場合は1つのセッションでまかなうというものです。
こうすることでシンプルで分かりやすく、また機動性の高い環境を作ることができました。
以下、この結論に至った経緯です。
以前は撮影場所ごとにセッションファイルを作っていた
セッションを使い始めてしばらくの間は、1回の撮影ごとに都度セッションを作成するようにしていました。
例えば〇〇公園に行ったらそれで1セッション、2泊3日の旅行に行ったら〇〇旅行で1セッションといった具合です。
撮った写真は当該セッションフォルダの「キャプチャーフォルダ」の中に読み込み、そのセッションのセッションファイルを開いてから編集を始めるようにしていました。
問題点:編集している写真と関係のないセッションファイルに編集内容が書き込まれる
上のような方法で管理・編集するときに起こる問題としては、「セッションA」というフォルダの中にある写真を編集するときに、セッションAのセッションファイルを開くのを忘れて、「セッションB」のセッションファイルを開いたまま編集を始めてしまうというものがあります。
こうなると何が起こるかというと、セッションAの編集履歴がセッションBのセッションファイルに書き込まれてしまいます。
最終的にはこのようなミスが積み重なり、どのセッションファイルにどの写真の編集履歴が書き込まれているのか訳がわからなくなってしまいました。
ただ、どのセッションファイルにどの写真の編集履歴データが書き込まれているかは正直どうでも良いと言えば良くて、普通に編集もできますし、後日写真を見返したときも編集はしっかり残っていますが、気持ち悪いのは確かです。
解決策:セッションファイルを1ファイルに
解決策としては、撮影の度にセッションを作らないようにするという方法が良いと思います。
もっと言うと、写真を保存している外付けSSDなど1つにつき1セッションという方法が良いように思います。
こうすることで、どこでどう撮った写真を編集するにしても、開くセッションファイルは1つなので非常にシンプルで分かりやすいと思います。
その1つのセッションファイルを開いてさえいれば、異なるフォルダに保存されている写真を編集してもその編集履歴が書き込まれるのは必ず今開いているセッションファイルなので、新たに別のセッションファイルを開き直す必要もなく、同じストレージ内の写真を編集する限りはセッションファイルが間違っていないかどうかを気にする必要がなくなります。
すべてのストレージを通して1セッションで良いのではという意見
よく使うSSDにセッションファイルを1つ作っておいて、他のストレージに保存されている写真を編集するにしてもその1つのセッションファイルを使い通すという方法もあるのではと思われるかもしれませんが、これをするとセッションファイルが入っているストレージをずっと接続しっぱなしにする必要がでてきますし、デスクトップPCの内蔵ストレージにセッションファイルを作ってしまうと外へ持ち出せないといった問題が生じます。
また、別のSSDに入った写真を編集したくなった場合、セッションファイルが入ったSSDと編集したい写真が入ったSSDの2つを接続する必要があり、取り回しが面倒になるのではと思います。
ですので、やはりおすすめとしては1ストレージにつき1セッションといった方法が現状最も良いように思います。
そもそもセッションとカタログの違いとは
セッションとカタログの大きな違いは、セッションの場合写真のリンク切れが絶対に起こらないということです。
セッションには写真の場所が記録されてはおらず、編集した履歴・内容だけが書き込まれていくだけなので、写真データが見つかりませんといった状態にはなりません。
ただ他のフォルダに場所を移動した場合、今までの編集内容はリセットされてしまいますので、そういう意味ではリンク切れしているのかもしれませんが、何事もなかったかのように再度編集を始めることも可能ですので、ファイルの保存場所について神経質になりすぎる必要はありません。
また、セッションは写真の管理をメインとしたものではないので、管理やフォルダ分けについてはユーザーがエクスプローラーやファインダーにおいてフォルダを作成し整理する必要があります。
対してカタログの場合はとりあえず写真を読み込んでおいて、その後はそこから絶対に場所を移動させず、キャプチャーワン上でフォルダ分けなどの整理をする必要があります。