カメラの話

X-T4の噂:X-T3と比べてどうなのか

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X-T4の新機能や外観写真がリークされてきておりますので、手持ちのX-T3と比べながら批評してみたいと思います。

先に結論を言うと、バリアングル液晶・ボディ内手ブレ補正・ムービーへの切り替えダイヤルの3つを見ると、動画機能の強化をテーマとした製品開発のように、個人的には見受けられました。

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バリアングル液晶

まず、XT4にはバリアングル液晶が採用されると言われています。

XT3までは下の写真のように、縦チルトと横チルトが可能なディスプレイが採用されていましたが、今回はこのタイプではなくバリアングル液晶へと変更になりました。

バリアングル液晶のメリットとしては、背面だけでなく、正面にもディスプレイを向けられるということが挙げられます。

正面に向けることで自撮りができ、VLOG(video log)撮影が容易になります。

sonyのa6600やa6400も、バリアングル液晶ではありませんが、正面からでもディスプレイが見えるように大きく回転する機能が搭載されており、カメラ業界の流れとしてvlogや自撮りに対応することは避けられないものとなっているように思います。

X-T4 ※FUJI RUMORS https://www.fujirumors.com/tag/fuji-xt4/ より

ですが、個人的には、もし無料で手持ちのXT3のディスプレイをバリアングルに変えられると言われても、変えたくはないですね。

理由としては、手軽に縦チルト・横チルトができないからです。

バリアングル液晶は、下の写真のように開くとあらゆる方向に自由に動かせるため便利かとは思いますが、ちょっとだけローアングルから撮りたいときに、そのつど本体からパカッと取り出して、ディスプレイを回して自分の方に向けてという動作をしなければならないことを考えると、結構なわずらわしさを感じると思います。

横チルトさせるときも、XT3のようにストッパーを外して角度を変えるように手軽ではなく、本体から一度取り出してから角度を調整する必要があり、考えただけでも面倒かなと思います。

もしXT4にご興味がある方で、自撮りをする必要がない方は、バリアングル液晶のデメリットも考えておいた方が良いかと思います。

X-T3

6.5段分のボディ内手ブレ補正

待ちに待ったボディ内手ブレ補正搭載の予定です。

ここは、ほぼ満場一致で歓迎されるポイントかと思います。

ボディ内手ブレ補正が搭載されることで、レンズを選ぶ際にも、手ブレ補正付きのレンズかどうかを心配する必要がなくなります。

例えば下のXF90mmF2というレンズは、35mm版換算で135mmとやや望遠ですので、手ブレ補正がついていたほうが安心して撮れますが、このレンズは手ブレ補正がついていません。

こういった場合でも、本体に手ブレ補正機構があることで、レンズ側の心配をする必要がなくなります。

また、マニュアルフォーカス時にピント拡大しながらピントを合わせると思いますが、そういうときでも手ブレ補正があることで画面の揺れが軽減でき、ピントが合わせやすくなります。

X-T4は約70g重くなって、607gに(バッテリー・SDカード含む)

a6500を使っており、XT3を買い足したときにも結構重いなと思っていました。

XT3はa6500に比べてグリップが浅くしっかり握れないので、こういった影響もあって重さを感じやすいのかなと思っていました。

XT4ではさらに重くなり600gオーバーという風に噂されています。

下に、機種と質量をまとめてみました。

このように見ると、約600gというのは、フルサイズ機ほど重くはないが、他のAPS-C機よりもやや重いといった中間の位置づけと言えると思います。

機種質量(バッテリー・SD含む)センサーサイズ
SONY a7iii650gフルサイズ
SONY a6500453gAPS-C
CANON EOS R660gフルサイズ
CANON EOS RP485gフルサイズ
NIKON Z7675gフルサイズ
NIKON Z50450gAPS-C

フルサイズと比べると重くないから良いじゃんと思うかもしれませんが、a6500→XT3と使ってきて個人的に思うのは、これ以上重くならないでほしいということです。

スナップに持ち出すのにも嫌になりますし、グリップなどのアクセサリーをつけたり、重いレンズを買いたくなってもためらってしまったりするので、機能を充実させたからといって、すぐに重たくするのはやめてほしいと思っています。

例えば下のグリップは140gで、XT4用にも取り付けることができたとすると750g近くになり、フルサイズカメラの重量を優に超えてきます。

逆に考えると、フラッグシップ機を使うのはハイアマチュアであることから、気軽にスナップを楽しむ層の意見は、そこまで気にしていないということかもしれません。

液晶モニターは104万ドットから162万ドットに

この点も文句なく嬉しいアップデートです。

下に、各機種のモニタードット数をまとめてみました。

EOS RやZ7といったプロ向けの高級機種に関しては200万ドットを超える液晶を搭載しており、100万ドット以下のソニーの液晶モニターは遅れをとっているように思います。

機種液晶モニタードット数
SONY a7iii921,600
SONY a6500921,600
CANON EOS R2,100,000
CANON EOS RP1,040,000
NIKON Z72,100,000
NIKON Z501,040,000

今回のXT4の液晶モニターも、できるなら200万ドットを超えるような、高精細な液晶を搭載してほしかったのが本音ですが、同じAPS-Cセンサーを搭載したZ50やフルサイズ機であるEOS RPの液晶を超えてきており、富士フイルムの力の入れようを感じます。

ボタンの配置が変更されている

各ボタンの配置や、そもそもの機能自体にも変更がありました。

Fnボタンが、シャッターボタンの右側に

まず、元々シャッタースピードダイヤルと露出ダイヤルの間にあったFnボタンが、シャッターボタンの横に移動しています。

XT3ではダイヤルとダイヤルの間にあったことから、少し押しにくさを感じていましたが、シャッターボタンの横に移動することで、ファインダーを覗いたままでも直感的に人差し指で押すことができ、このボタンの利用頻度は多くなるのではないでしょうか。

X-T4 ※FUJI RUMORS https://www.fujirumors.com/tag/fuji-xt4/ より
X-T3 Fnボタンはシャッタースピードダイヤルと露出ダイヤルの間にありました。

AELボタンが、ジョイスティックのすぐ上に

XT3ではQボタンのあったところにAELボタンが来ています。

個人的には、毎回AELして露出を固定してから何枚か撮るというスタイルなので、AELボタンが使いやすい位置に来るというのは歓迎したいです。

X-T4 ※FUJI RUMORS https://www.fujirumors.com/tag/fuji-xt4/ より

ですが一方で、XT3における問題ではあるのですが、AEロックするとフォーカスポイントを動かすことができなくなるという、よく分からない機能制限があります。

下にも関連記事を貼っておきます。

僕個人としては、この問題が改善されているのかという点が結構気になっています。

わざわざAELを使いやすい位置にもってきているのだから、AEロックにまつわる問題も当然改善しておいてほしいのですが、果たしてどうなっているのでしょうか。

X-T3

測光モードダイヤルが、スチルとムービー切り替えダイヤルに

XT3では測光モードの切り替えダイヤルであったものが、XT4ではスチルとムービーの切り替えダイヤルへと変更されています。

個人的には、測光モードをコロコロ変えることが普段の撮影ではないので、機能を変更されたとしてもそこまで大きな影響は無いのですが、ムービーへ切り替えるダイヤルをここまで重要な位置に持ってきてもらわなくても良かったかなと思います。

あと、どうせならムービーだけでなくインターバル撮影にも素早く切り替えられるようにしても良かったのかなと思います。

X-T4 ※FUJI RUMORS https://www.fujirumors.com/tag/fuji-xt4/ より

ネタ元

今回の情報や写真は、下のサイトから引用させてもらっています。

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