今回はキャプチャーワンの有料スタイル「マットスタイル / MATTE Style」をレビューしようと思います。
スタイルとはいわゆるプリセットのようなもので、色味や明るさなど様々なパラメーターがパッケージになっているものです。
例えば今回レビューするマットスタイルであれば、全体として紗がかかったような柔らかい雰囲気をコンセプトとしており、そこから更に10種類以上の色味の調整プリセットが1パッケージとして販売されています。
他にも「シネマティック」や「フィルム」など様々なスタイルが販売されており、これらを適用するだけで一気にオシャレな写真に仕上がります。
良かったら販売ページも覗いて見てください。
またこのサイトでも他のスタイルについてもレビューしていますので、こちらもよろしければ御覧ください。
マットスタイル全14種一覧
まずはマットスタイルがどのようなものか、モノクロを除いた14種類を見ていただこうと思います。
全て不透明度100%で適用しています。
写真としてはもうすぐ桜の季節ということで、様々なスポットの桜の写真を用意しました。
不透明度100%で見てみる
元画像
14種類全て100%適用
不透明度50%くらいが良い感じ
100%適用だと極端な感じになってしまうので、50%くらいにするとやり過ぎず良い感じになるように思います。
このシーンにマッチしたスタイルをいくつか選んで不透明度を50%にしてみました。
MT04
MT07
100%だと空の青みがかなり強調されていましたが、50%にすることでそこも程よくなったと思います。
またシャドウ部分についても、わざとらしく持ち上げているといった印象も50%にすることで解消されています。
MT11
100%適用のときは青白すぎて全然合わないなと思っていましたが、50%にすることで写真と馴染み、春先のやや肌寒いイメージも表現できています。
MT14
シーン2
次は同じ場所で撮った写真で、逆光の桜の写真です。
順光よりもスタイルがやや反映しづらくなります。
元画像
マットスタイル適用
MT04を適用すると木の黒い部分がやや浮いてくるような感じがします。
また全体的にややピンクっぽい感じが弱まり、青白い透明感のあるイメージになります。
MT14を適用すると逆にピンクっぽくなり、桜のピンク色や夕暮れの空の赤みが強調されます。
シーン3
よくある公園の写真を選んでみました。
元画像
マットスタイル適用
MT06についてはやや強めに70%とすることでシャドウ部分が締まり、このスタイルの特徴が活かせるように思いました。
シーン4
次はこちらのシャドウ部分多めのシーンです。
元画像
マットスタイル適用
MT11を適用すると全体的にシャドウがやや浮き上がり、また緑がかったイメージになります。
シーン5
最後は、こちらの桜の木の下で記念撮影みたいなシーンです。
元画像
マットスタイル適用
MT01はシャドウ部分にやや緑を乗せた感じです。
MT02は全体的にアンバーな雰囲気になります。
まとめ
●シーンによって合う合わないがあるので、それを見極める必要がある。
●順光の場面で効果を発揮しやすい。
●かかり具合が極端すぎる場合は、不透明度を50%程度に下げることで良い感じになる。
補足:キャプチャーワンの「レイヤー機能」が便利
僕が使っているRAW現像ソフトの「キャプチャーワン」には下のようにレイヤー機能があります。
各レイヤーを何%適用するか、また適用するのかしないのかをチェックボックスで選ぶなどの機能があります。
この機能を使うことで、良さげなスタイルを最初にいくつか選んでおき、その中からさらにチェックボックスでオンオフしたりしながら絞り込むといった使い方ができ、非常に便利です。
また、スタイルを選ぶ以外にも、ブラシで塗りつぶした部分に対する補正の度合いなどもここで微調整することができる、キャプチャーワンならではの便利機能です。
ちなみに今回の写真はほぼ下の機材で撮りました。