撮り方の話

桜をうまく撮るためのコツ5選

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桜をうまく撮るコツ5つ

もうすぐ桜の季節ということで、桜をうまく撮るということを題材に僕なりのコツをいくつか挙げていこうと思います。

桜以外にも、写真力の向上という意味でも有効な考え方を挙げていったつもりですので、最後まで見ていただけると幸いです。

明るいところを撮る

桜に限らず何でもそうなのですが、明るいところにあるもの、光が当たっているものに目を向けるようにしてください。

桜の花だけを見て、見た目が綺麗だからといって全然光が当たっていない桜の花を撮る人がたまにいらっしゃいますが、光が当たっていないと綺麗に色が出ずメリハリのない濁ったイメージに仕上がってしまいます。

被写体は光が当たるから発色が良くなりますし、しっかり色が出ます。
曇った日に外に出てみると景色が濁って見えないでしょうか?
部屋の電気を消してカーテンを閉めると、部屋にあるものの色がわかりづらくならないでしょうか?
なぜわかりづらくなるかと言うと光が当たっていないからです。

綺麗な写真を撮ろうと思ったら、綺麗な花を探すよりもまずは光が当たっているところを探す方が先です。

光の方向を考える

自分に向かって光が当たっていると、それは逆光です。
自分の後ろから光が射し込んできていると、それは順光です。
横からだとサイド光と言われます。

光の当たり方によって被写体のイメージがかなり変わりますので、光が射し込んできている方向を考えて自分の立ち位置を決めるようにした方が良いです。

順光

例えば下の写真1枚目は左ななめ後ろあたりに太陽がありました。
なので桜の左上部分は明るくなっています。
また空も、太陽とは逆方向にあるのでしっかり青が出ています。
太陽を背にして撮ると桜自体も背景の空もしっかり色味を出して撮ることができます。

逆光

今度は逆光です。
下の写真は右前に太陽がある状況で撮影しました。
明暗差が大きく、太陽周辺では露出オーバーに、木の手前側はかなり暗くなっています。
こういった状況では桜の花も空に関しても、太陽の光量に負けて色味をしっかり出すことはできません。

ですが射し込んでくる光を利用して、桜の木をシルエットにするなどしてドラマチックな写真を撮ることができます。

季節は違いますが、例えば下のコスモスの写真のように、夕日や奥にある森の木漏れ日を活かした玉ボケなどがドラマチックに見えると思います。
こういった逆光のシーンでは、被写体の色味をしっかり出すというよりは雰囲気や空気感を演出するという方向に頭を切り替えて撮影していくと良いのではと思います。

補足しますと、逆光の場合は奥に太陽があるので背景を明るくすることができます。

写真の失敗として被写体に夢中になりすぎて後から振り返ってみると背景が暗く全体が暗いイメージになるということがあると思いますが、逆光にすると背景が明るいのでなんとなく写真のイメージも明るく見せることができます。

枝も含めた構図を考える

桜に限らず花を撮るとなると、花びらばかりに夢中になってしまいがちですが、写真の面白さとして考えると花だけの写真よりも枝であったり木の幹であったりが入っている方が見どころがあって良い場合が多いように思います。

そもそも枝自体は黒っぽいので画角内に入れるとイメージが暗くなるんじゃないかと思っている方もいると思いますが、後から見返してみるとそこまで気にはならないと思います。
むしろ花を引き立てるための材料として機能することが多いように思いますし、黒くて強い被写体が画面内の重要な位置にあると絵として締まりが出ます。

また写真技術の向上といった意味で言うと、花びらから視野を広げて枝など周囲の環境にも目を向けられるようになったということは素晴らしいことだと思いますし、「綺麗な花が撮れる人」から被写体に関係なく「構図がしっかり作れる人」になれているということになります。

周りの様子や風景も取り入れる

桜を撮りに行くというのは、桜の花びらだけを撮りにいくのでは面白くないと思いますし、いつか限界が来ると思います。

桜の花とそれを取り囲む周囲の環境をうまく構図としてまとめることで、そのときその場所ならではの「桜の写真」に仕上げることができます。

上の項目でも書きましたが、「被写体を撮るだけ」の状態から、「その被写体が今どういう状況にあってどう魅力的か」までを考えて視野を広く持って撮れることは、写真の上達を意味すると思います。

咲いている花以外にも魅力的なところがある

咲いている花だけでなく、散った花も魅力的に撮れるようになると、さらに上達するのではないかと思います。

また、みんなが同じような場所で同じ花を撮っている中で、独自の視点を持って撮影すると人と違う写真が撮れて写真がもっと楽しくなると思います。

桜の季節はカメラマンがめちゃくちゃ増えるので、あえてみんながいるところを避けて違うものを撮影しようとすることで、より独自性の高い写真が撮れると思います。

番外編:夜桜にチャレンジ

一度はチャレンジしてみたい夜桜ですが、日中に撮るのとでは撮り方が大きく変わります。

それは、人工的な光しか無いということです。

下の写真のように、ライトアップされることが多いと思いますが、こういった人工的な光では桜に寄った状態で綺麗に写すことができません。
光が硬すぎて白飛びしますし、光の無いところは暗すぎます。

なので撮り方としては、寄って撮るのではなく引いて撮ることをおすすめします。

桜を撮ると言うよりは、ライトアップや水面の反射、街の灯りなど周囲にある光を綺麗に取り込むことを考えて撮影するのは良いと思われます。

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