RAW現像の話

キャプチャーワン20|マスクの「輝度範囲」調整がかなり便利

RAW現像の話

キャプチャーワン20には、マスクの適用範囲を「輝度」で指定する便利な機能がありますので、ご紹介しようと思います。

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「輝度範囲」の調整機能とは

キャプチャーワン20には、下の写真のようにマスクをかける部分を、輝度で指定する機能があります。

赤い部分がマスクがかかっているところで、左に出ているポップアップがマスクをかける範囲を指定するためのツールです。

このツールで、マスクをかけたい部分の輝度範囲の上限・下限を設定することで、狙ったところにマスクをかけることが出来ます。

「空」の範囲指定に

例えば、空の範囲を指定するのに便利です。

下の写真で、空にマスクをかけたいと思います。

レイヤーを追加し、ブラシでマスクを描く

レイヤーツールから「+」ボタンを選択し、新規レイヤーを作ります。

ブラシツールを選択し、マスクを描いていきます。

ブラシは赤丸のところから選択するか、「B」キーです。

ブラシ設定から、サイズや硬さなども調整可能です。

今回はとりあえずザックリ塗れればよいので、硬さは一番硬くしています。

下のようにかなり雑に塗ってみました。

輝度範囲を指定する

次は、赤丸の「輝度範囲」ボタンからツールを起動し、空の範囲を指定していきます。

下のツールが起動します。

上段の「範囲」で輝度範囲を大まかに指定し、下段の「低下」で微調整していきます。

木の部分は空よりも暗いので、木にマスクがかからないように明るい部分にマスク範囲を限定していきます。

GIFで効き具合を見る

範囲を絞り込んでいくことで、明るい空以外の部分からマスクが外れていくのが確認いただけると思います。

「低下」パラメーターで微調整

今回の写真においては、「低下」パラメーターで、建物にかかっていたマスクがちょうど外れるくらいに調整しました。

ハイライトや明るさで調整

マスクの範囲指定が終わったら、ハイライトや明るさといったパラメーターで、好みの表現になるように調整していきます。

赤丸で囲んだ部分で、調整したいレイヤーが選択されているか確認しておきます。

ハイライトで調整するのと、明るさで調整するのでは、だいぶ印象が異なります。

「水面」でも試す

同じ写真で、水面の方でも効き方を試してみます。

この写真では、水面の暗い部分と、周りの岩の明るさがだいたい同じですので、輝度範囲で水面だけを選択するのは難しかったです。

こういった場合は、ブラシで細かく水面だけを塗っていくような対応が必要です。

ハイライト部分にはマスクを適用することができましたので、「明るさ」のパラメーターをやや持ち上げ、キラッとした感じを出してみました。

「桜」の一部を強調

桜など、花の写真でも見せたい部分を強調する場合に、このツールは使えます。

マスクを描く

まずはザックリ塗っていきます。

輝度範囲を調整し、背景と分離させる

ハイライト側をやや下げることで、背景の空と分離することができました。

マスクが桜の花びらの縁で止まっているのが分かるかと思います。

明るさを調整

明るさをやや持ち上げることで、他の花びらよりも目立たせます。

完成

最初よりも中央の花びらが明るくなり、見せたいものが明確になったかと思います。

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