X-H2シリーズについて色々と調べたり売り場で触ったりして納得が行かない部分が多々あるので、今回はそれらについて述べていきたいと思います。
X-H2シリーズのここが不便
ISO感度をコマンドダイヤルに設定できない
富士フイルムのカメラの場合、右肩部分にある前後のコマンドダイヤルはには、基本的には「絞り」と「シャッタスピード」しか設定することができないです。
絞りはカメラの絞りリングしか使わないから、リアダイヤルにはISO感度を設定しよう、ホワイトバランスを設定しようと思っても、それはできない仕様になっています。
コマンドダイヤルには「絞り」か「シャッタスピード」しか設定できません。
普段スナップなどを撮るときには絞り優先で、ストロボを使った撮影をするときにはマニュアルモードでといった風に、AモードかMモードを使うことが多いと思うのですが、そのどちらにおいても絞りはレンズ側で対応できるので、コマンドダイヤルのどちらかは完全に意味のない存在になってしまいます。
富士フイルムのレンズの特徴は、レンズに絞りリングがついていることだと思うのですが、それにも関わらずなぜ本体のコマンドダイヤルに「絞り」か「シャッタスピード」しか割り当てられなくしたのか、謎でしかないし設計ミスとしか思えないです。
右肩のボタン3つがめちゃくちゃ押しづらい
X-H2シリーズには右肩に3つ並んだボタンがありますが、このボタンを押したいと思ったら右手の人差し指を伸ばすというのが自然な動作かと思います。
ですが、人差し指を伸ばして余裕を持って押せるボタンは、一番前側にあるISOボタンくらいで、残りの2つは人差し指以外でグリップを軽く握りながらだとめちゃくちゃ押しづらいです。と言うか届かないです。
僕は手が結構大きい方で、人差し指の先端から手首の中央付近までを直線距離で計ると18cm~19cmくらいあるのですが、それでもかなり押しづらく、人差し指と中指の間が裂けそうになります。
手前2つのボタンをスムーズに押そうとするとグリップを離さなければならず、使い勝手が良いとは言えないと思います。
ISO感度やホワイトバランスが、サブモニターから調整しづらい
右肩部分の3つのボタンの話の続きで、前側2つにはそれぞれISOとホワイトバランスがデフォルトでは設定してあります。
そして、ボタンの横にはX-H2シリーズの特徴であるサブモニターが置かれています。
ISOやホワイトバランスボタンを押すと、このサブモニターに設定変更を確認できるような、リアルタイムでカーソルを移動させて数値が切り替わっていく様子が見られるような表示がなされるのかと思いきや、表示される情報は何も変わらないです。
ボタンを押すと、設定変更の画面表示が出るのはメインの背面液晶画面のみです。
僕としては右肩のボタンを押すときには目視でボタンを確認して押したいです。
そうなると目線はカメラの上部を上から見ているような状態になりサブモニターの方がスムーズに確認できるので、サブモニターの方にも設定切り替え画面が表示されてほしいのですが、メインの液晶の方にしか設定変更画面が出てきません。
そうなると、目線をカメラの上部をボタンを見て、また背面液晶を見てという風に切り替えないといけないので、結構使いづらく感じました。
設定切り替え画面表示を、背面液晶のみか、サブモニターのみか、両方か、といったように設定を変更できる機能があっても良いのではと思います。
ホワイトバランスがめちゃくちゃ調整しづらい
ホワイトバランスの調整は、Kのところから数値を指定して使うことしかしないのですが、この調整がめちゃくちゃやりづらいです。
具体的に言いますと、ホワイトバランス調整画面に入りKを選択すると、何桁目を調整するかをまず選ばなければいけないです。そしてカーソルは万のくらのところに最初はあるのですが、ホワイトバランスを1万にすることなんかまず無いので、最初にこのカーソルを自分が変更したい桁のところまでもっていかなければいけないという手間が発生します。
例えばかなり面倒くさい場面を想定すると、今5200ケルビンに設定されていて6000ケルビンに変更したいとなると、ホワイトバランス調整ボタンを押す→Kを選択する→カーソルを千の位に持って行って5を6にする→百の位にカーソルを移動させて2を0に下げるという流れになります。
なぜこのような面倒くさい仕様にしたのか、謎すぎます。
前と同じように100や150ずつくらい切り替えられたらそれで良いのに、なぜこのような使いづらい仕様に変更するのか意味が分からないです。
ちなみに、リアコマンドダイヤルでもケルビンを変更できるのですが、これが10ケルビンずつしか変更できない仕様になっており、ここまで来るとインターフェースを設計した人はカメラを今まで使ったことがない人なんじゃないかと思ってしまいます。
10ケルビンずつ撮影現場で微調整する人なんていないでしょ。
X-S20では上記の問題がほぼ無い
まずISO感度に関しては左肩にあるフリーのダイヤルに割り振ることができ、アナログのダイヤルがあるカメラのように使うことができます。マニュアル撮影が少ない人はISO感度以外の機能を割り当てることももちろんできます。
ただ、ホワイトバランスに関しては同じで、自分で調整したい桁を選ばなければいけないというクソ仕様になっていますので、ここだけは許容するしかなさそうです。
X-S20にも不便なところはある
十字キー・十字セレクターが付いていない
他にもX-S20にあるデメリットとしては、十字セレクターが無くカスタム機能を割り振る自由度がかなり低いとうことです。
この点に関してはQメニューに設定しておいてなんとかするしかないように思います。
あと十字セレクターが無いことで、メニュー画面等における操作性が結構下がっていると思います。
基本的にはジョイスティックで操作することになりますが、少し慣れが必要です。