カメラの話

「SONY RX100 VII」が欲しすぎるから、我慢するためにあえて「買わない理由」を考えてみた。

カメラの話

RX100VIIが発表になり気になる機能を下記の通りまとめてみましたが、見る限りでは非の打ち所のない完璧なカメラではないのかと思ってしまいます。

非の打ち所のないと書きましたが、本当にそうなのでしょうか?

今回の記事は、懐事情を考慮して、RX100VIIを買うまでもない理由、買わずに今持っているカメラで自分のスキルアップを目指したほうが良い理由を書いていこうという、半分ネタみたいなテーマの記事です。

自分と同じように、買おうかどうか悩まれている方と気持ちを共有できればと思います。

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1型センサーだから

写りは絶対硬くなる

まず下の図を見ていただきたいのですが、こちらはセンサーサイズの大きさをざっくり比較できるようにしたものです。

この図で見ると1型のセンサーは一見大きく見えますが、実際のサイズは高さ1cmないですからね。

と考えると大分小さいことが分かると思います。

iPhoneを例に出しますが、iPhoneのセンサーは1型よりもさらに小さいと聞きます。

iPhoneで写真を撮ると、そこそこ写ってはいるものの、普段APS-Cサイズのセンサーで撮った写真を見ていると、全然立体感がなく質感も良くありません。

あくまで想像でしかないですが、iPhoneほど極端ではないにしても、1型センサーで撮ると、いつも見ているAPS-Cの写真より立体感や質感がいまいち表現しきれていないと感じてしまいそうな気がします。

1型センサーの写りと、APS-Cやフルサイズの写りが同じな訳は絶対にないと思います。

まずはそこをよく考えたいと思います。

RAW現像で、補正の自由度がどこまであるか不安

iPhoneで、RAW撮影ができるアプリを使って撮影し、そのまま補正もすることがあるのですが、iPhoneで撮った写真は補正の自由度がめちゃくちゃ低いです。

暗くなった部分を持ち上げようと思っても、思ったようにならないことが多いと思います。

やはりセンサーサイズが小さいと、取り込める情報量もそこまでなんだなと思います。

同じように、小さめの1型センサーがどこまでの情報を取り込めて、そしてRAW現像でどこまで融通がきくのかが不安です。

ズームレンズだから

ズームに撮らされている気がする

遠くのものを撮りたいから200mmまでズームする。これは全く問題ないと思います。

ですが、広角・標準域・ズームで写真の印象がどう変わるかといったことを把握しないまま、ズームできるからズームしてみるといった使い方になると良くないのではと思います。

まだまだ画角のコントロールもできていない身ですので、このような便利な道具を手に入れてしまうと、ズーム機能に遊ばれてしまうのではと不安に感じております。

よく使っているa6500と単焦点レンズのsel35f18です。
軽くて取り回しが良いです。

考えるパラメーターが一つ増える

単焦点で撮っていると、ズームができないので、その画角固定で撮るしかないです。

となると、その場所でその画角で表現できるベストな構図を目指せば良いと考えることができます。

一方でズームができると、ズームの範囲分画角の変更ができるので、考えることが増えてしまいます。

考えるパラメーターが一つ増えることで、写真が難しくなるのではと考えられます。

ダイヤル・ボタン類が少ない

撮ることも楽しみたいならおすすめ出来ない

カメラをただ記録するだけの装置として考えるなら別ですが、カメラを趣味として初めたほとんどの人にとっては、撮れた画だけでなく、撮ることも楽しみたいのではないでしょうか。

恐らく撮ることとは、自分で絞りやシャッタースピード、感度、ホワイトバランス、フォーカスモードなどを自分の意思で決めて撮ることだと思いますが、ダイヤル類が少ないとこういったことがスムーズにできないことがよくあります。

富士フイルムX-T3です。
ダイヤルやボタンが多く、自分なりのカスタマイズができます。
X-T3背面部。

実際にRX100を見てみても、ボタン類は最小限で、絞りなどを調整するにしてもホイールを回すなどして対応するのだと思います。

ソニーHP:RX100VII商品紹介ページより。
ソニーHP

となると露出補正はどのボタンでできるのでしょうか。

恐らくどこかしらのボタンを押して、露出補正モードを起動して、ホイールを回して調整するような流れになるのだと思いますが、露出補正モードを起動するというそのワンクッションがストレスだったりします。

つまりワンクッション置かないと、使いたい機能が使えないということです。

文字だけで見るとその程度かという話になると思いますが、撮影現場で自分が使いたい機能を引き出すのに毎回ワンクッション必要になると、相当ストレスに感じます。

ダイヤル類が少ないカメラは、その手軽さと引き換えに不便さも当然あるということです。

便利な機能が多すぎるから

本当に必要な機能かどうか

秒間最高20コマの連射、動物瞳AF、タッチトラッキングなど、化け物的なスペックの目立つRX100VIIですが、本当にその機能は自分の撮影に必要でしょうか。

秒間20コマでないと、普段撮っている写真は撮れないのでしょうか。

というかそもそも秒間20コマのスペックをコンデジに求めるのはどうなのでしょうか。

メーカーとしては分かりやすいスペック、新機能をアピール材料にしてくるとは思いますが、その機能が本当に自分にとって必要な機能なのかということは、落ち着いて考える必要があると思います。

また、今自分が使っているカメラが発売された当時に売りにしていた機能は、現在どこまで使いこなせているか疑問です。

a6500でも使いこなせていない機能がある

僕はソニーのa6500をメインで使っていますが、使いこなせていない機能がいくつもあります。

例えば瞳AF中央ボタン押しロックオンAF秒間11コマの連射などです。

瞳AFは、瞳AFをボタンに割り当てないと使えないので、ボタンがたまにしか使わない瞳AFで埋まってしまうのがもったいなくて使っていません。

中央ボタン押しロックオンAFも、わざわざこの機能を起動して、中央ボタンを押して被写体をロックオンして、構図を考えて撮るという過程がわずらわしく、一度も使っていません。

秒間11コマの連射も、普段高速で動く動物やレーシングカーなどを撮ることがないので、全く必要ないです。

でも買うとなった当初は、やっぱり最新の機種がほしくなってこのカメラを買ってしまいましたが、自分の撮影スタイルから考えると若干のオーバースペック感を感じております。

でも、手ぶれ補正タッチパネルなど、便利で頻繁に使っている機能もありますが。


メーカーがアピールする表面的なスペックに惑わされることはよくあると思いますが、それによって自分の写真が変わるかという点はよく考えたいと思います。

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