「BEYOND FILM」スタイルとは
スタイルとは
まずキャプチャーワンのスタイルとは何かということですが、アドビのライトルームで言うプリセットのようなものです。
各スタイルには色味や明暗などのパラメーターが設定されており、適用することで即座に表現を変えられるというものです。
キャプチャーワンでスタイルを適用するには、左にあるタブからスタイルのタブを選択し、好きなスタイルを適用するか、右上にある筆マークにスタイルと書かれたところから選びます。
スタイルを適用することで、下のようにトーンカーブやカラーバランスなどに自動で調整が入り、好みの雰囲気に素早く調整が可能です。
「BEYOND FILM」各スタイルの特長
今回購入した「BEYOND FILM」というスタイルには、富士フイルム系とコダック系のフィルムをシュミレートしたものが入っています。
●F200
●F400
●K100
●K200
の4種類にそれぞれ3段階のコントラストが含まれています。
※100とか200は感度のことですかね?^^;
フィルム全然やらないのでよく分からないです、すみません。
また、「GRAIN」という粒子を加えることのできるパラメーターも8種類含まれており、上のフィルムシュミレーションと合わせて使うことでよりフィルムらしい表現ができるというものです。
「BEYOND FILM」を実際に使ってみた
各スタイルを様々な写真に適用してみました。
F200
所感
今回の4つのスタイルの中で最もスタンダードであり、使い勝手のよいものだと感じました。強いて特長をあげるとすれば、ポストの写真でも分かるように赤の色相がややオレンジよりに設定されているというところです。RAW現像のスタートの段階で、とりあえずこのスタイルを適用してから各パラメーターの調整に移るといった使い方もできるスタイルであると感じました。
F400
所感
F200から彩度を下げたような表現が特長です。また、グリーンの色相も調整されており、少し青みがかっているように思います。アンダーに調整して渋めに現像するのが向いているように思います。
K100
所感
コダックのシュミレート2つともに共通して言えることですが、全体的にやや緑がかっています。グリーンとブルーの色相が調整されており、独特の色味が表現できるように思います。「フィルム調」というとこういった雰囲気を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ちなみに僕はこのK100が一番気に入りました。
K200
所感
K100のシャドウを持ち上げてふんわりした印象をもたせたスタイルです。こちらも全体的に緑がかっています。ポートレートなんかでよく見る逆光のふわっとした写真に適用しても良いかんじになるのではと思いました。
まとめ
買った直後はそこまで劇的に変化しないので、こんなもんかと少しがっかりしましたが、むしろ大きく変化しない分扱いやすいのではとも思うようになりました。
プリセットの中にはカラーグレーディングしてまっせー!的なものも多いとは思いますが、実際そういうのって写真によって合う合わないの差が激しいと思います。
その点この「BEYOND FILM」に関しては被写体やシーンを選ばず、ほぼどの写真にも合うので、かなり汎用性の高いスタイル・プリセットであると言えると思います。
他にも「シネマ」というスタイルを紹介した記事もありますので、よろしければご覧ください。