先日初めてX-T3で長時間露光撮影をしてきましたので、そのときの写真や機材などをご紹介していこうと思います。
ビル群とマジックアワー
夕暮れと夜の間くらいの時間帯がマジックアワーです。
この日はそこまでではありませんでしたが、それでも下の写真のようなドラマチックなトーンの写真が撮れました。
やりようによっては現像でもっと赤紫にすることもできるのですが、できるだけ目で見た印象+αくらいにとどめたいので、下のような雰囲気にしました。
スカイツリーや隅田川といった被写体は写っていませんが、空の色が綺麗だったので、手前のビルとうまくバランスを取りながら構図を決めました。
隅田川と屋形船とビル群
下の写真1枚はフォトショップの比較明合成で数枚の写真を重ねています。
同じ場所からもっと大量に撮って重ねることで、さらに屋形船を増やすこともできますが、根気がないので諦めました。笑
屋形船が似たような場所を通るので、同じような写真にならないよう色々なパターンを撮っておかないと後から選べなくなるので、そういったところも気をつけた方が良いかと思います。
橋とビルという構図はよく見るので、左側の隅田川テラス?も入れて少しメリハリを付けてみました。
こちらも右側の遊歩道を入れてメリハリを付けています。
真正面からスカイツリーどーん!みたいな写真でも良かったのですが、恐らく写真サークルであろうオジサマオバサマ方が何十人もいらっしゃって、正面からは撮れなかったので、少し構図をずらしました。
別アングルも
隅田川や屋形船だけでなく、車の光跡も撮ることができるお得なスポットです。
カメラの設定について
X-T3は最低感度が160、さらにL(Low)というところにダイヤルを合わせると、感度を80まで下げることができます。
なので感度は基本的に80にしておいて、絞りとシャッタースピードで露出をコントロールするようにしました。
絞りはとりあえずF11に設定します。
これには特に意味はありませんが、なんとなくF11が好きなのでF11から始めています。
F8ならF8でも大丈夫です。
後でシャッタースピードとのバランスを見ながら調整すれば良いだけなので、とりあえず好きなF値で大丈夫です。
次にシャッタースピードを決めますが、F11でマジックアワーだと5秒くらい、完全に日が沈むと20秒くらいの露光時間が必要になると思います。
ここは好みに合わせて調整してみてください。
僕は、待つのが嫌なときは、F値を8か5.6まで下げるか、感度を少し上げてシャッタースピードを短くします。
でもあまりにも短すぎると、屋形船の光跡も短くしか映らないので、ここもバランス調整が必要になってきます。
JOBYゴリラポッドを使いました
上の写真は、JOBYのゴリラポッドを橋の欄干の上に置いて撮りました。
欄干の上なので、落ちたら最後ですが、脚の先についているゴムのおかけで滑る感じは全く無く、よほどの揺れや強風でない限り、倒れたりすることは無いと思います。
クイックシューは、下にリンクを貼っているUTEBITというメーカーのものを使っています。
クイックリリースプレートを押し込むだけでストッパーが押されて、勝手にレバーが閉まってくれる仕様になっています。
ネジを締めて取り付ける必要がないのでかなり楽です。
ゴリラポッドの魅力は、脚がクネクネ曲がることで色々なところに取り付けられることです。
今回は下の写真のように、手すりのようなところに絡みつかせて取り付けました。
こういった構図は、地べたに置く普通の三脚では作れない構図かと思います。
川と平行に撮るばっかりだと面白くないので、高速道路と屋形船の光跡を一緒に撮りました。
a6500で撮った隅田川とX-T3との比較
以前に、ほぼ同じところをソニーa6500とsel24f18zというカールツァイスブランドのレンズで撮った写真です。
写真はクリックで高解像度の画像が表示できます。
どうでしょうか?X-T3と違いありますでしょうか?
現像ソフトがそもそも違っていて、X-T3ではライトルームを、a6500ではキャプチャーワンを使っており、プロファイルなども異なるので完全に横並びで比べることはできませんが、ほぼ同じシチュエーションの写真があったのでよろしければ比べて見てください。