RAW現像レベルアップのコツは「引くことを」覚えること
RAW現像を始めたての頃は、RAW現像ソフトでできることが多ことに感動し、色々なパラメーターを動かして盛り盛りの写真に仕上げてしまうことがあると思います。
SNSでも目を引くために高彩度で明瞭度ゴリゴリな写真もよく見かけるため、そういった仕上げ方をしなければいけないかのように思いますが、そういった写真はいずれ飽きがきます。
ではそういったところから一歩レベルアップするためにはどうすれば良いのでしょうか。
「引くことを」を覚える
僕の答えとしては「引くことを意識する」です。
上にも書いたように彩度を高くする、シャドウを持ち上げる、ホワイトバランスを極端に振るなど、足す方向で考えていくと最終的には見る方としてはしんどい写真に仕上がることが多いと思います。
ここから脱却するには「何をしないか」や「どこを引くか・下げるか」という方向に考えを変える必要があると思っています。
実際にRAW現像するにしても、パラメーターを足していく方向で考えるのではなく、ある程度パラメーターを上げてみてから違和感無い程度まで下げるように調整を進めると落ち着いた印象に仕上がるように思います。
足す方向ばかりで考えると、他のパラメーターに負けないようにまた別のパラメーターも上げてしまい、補正てんこ盛りの写真になってしまいます。
補正前後の見比べもしよう
また都度補正前後の絵面を見比べるのも重要です。
僕の使っているキャプチャーワンなら「Y」で補正前後を見比べられますが、この機能を使って極端な調整になっていないか都度確認しながら進めるのも良いと思います。
他にも極端な調整になっていないかの確認としては、一度調整中の写真の選択を外してみたり、画面外を見るようにしてフラットな意識に戻してから再度写真を見るようにするのもおすすめです。
これをすることで、特にホワイトバランスが青すぎないか、赤すぎないかを確認できます。
作例いろいろ
極端にパラメーターを上げすぎないバランスの良い絵面を目指した写真をいろいろ貼っておきます。