富士フイルムは意外と必要な機能がほぼ網羅できている!?
富士フイルムは色が良いと言われてはいますが、センサーがAPS-Cだしオートフォーカスが弱いので買おうかどうか迷う方もいると思いますし、フルサイズ機に移行しようかと思う方も多いとは思います。
自分も本格的に写真をやっているからにはフルサイズ機も使った方が良いのかなと思うこともよくあり、そのたびに各メーカーのフルサイズカメラのスペックを調べるわけですが、毎回思うのは意外と富士フイルムは便利に撮影するための機能やユーザーが求めている機能を網羅できており、対して他のメーカーは富士フイルムに比べてあの機能が無いこの機能が無いと思うことが多いです。
カスタムボタンの自由度が高い
まずはカスタムボタンについてですが、富士フイルムのカメラは、カメラについているボタンやダイヤルのほとんどに何かしらの機能を割り当てることができます。
対して、例えばニコンのカメラは十字セレクターには何も機能を割り当てることができず、かなりもったいない仕様になっています。
他にもキャノンのカメラは十字セレクターがあるはずのところには回転しかできないホイールがついてるため、こちらにも機能を割り当てることができません。
マニュアル時露出反映オンオフがしやすい
ストロボ撮影をするときには、定常光や自然光の影響を受けないように感度を下げて絞りを絞ることが多いのですが、このときに困るのが設定した露出をそのまま反映してしまうと画面が真っ暗で何も見えなくなることです。
そのときに画面の見やすさを重視してカメラが自動で明るさを調整してくれるモードがあるのですが、ストロボ撮影をするときにはこの2つの画面をすぐに行き来できると便利です。
もちろんカメラにはこういった機能が備わっており、マニュアル時露出反映オンオフやプレビューモードといったように、メーカーによって色々ネーミングはあるのですが、この機能をカスタムボタンとして割り振ると便利です。
そして割り振り先のボタンを押すと即座に露出反映オンオフを切り替えられると便利なのですが、カメラメーカーによってはボタンを押すとこの機能をオンにするかオフにするかを選べる画面に移行し、オンオフをセレクター等で選んで決定ボタンを押さなければいけないというめちゃくちゃめんどくさい仕様になっているものもあります。
それが富士フイルム機ではボタンを押すだけで即座に露出反映設定を切り替えられるのが、メーカーの方わかってるなという感じがします。
ALL-IntraやProRes撮影ができる
全機種ではありませんが、僕の使っているXH2は、ALL-IntraやProResといった圧縮形式・コーデックで動画を撮ることができます。
動画の圧縮形式やコーデックについて説明しておくと、ほとんどのカメラはLongGOPという圧縮形式で撮影できるのですが、これは複数のフレームをまとめて圧縮する形式で、ファイルサイズを軽くしやすいのですがやや画質が落ちると言われています。
対してALL-Intraは1フレームごとに圧縮をかけるのでファイルサイズが大きくなりやすいですが、画質は良く、また編集も軽いというのが特徴です。
ProResはH.264などに対してファイルサイズは大きくなりやすいがPCへの負荷が少なく編集しやすいというものです。
下のサイトで詳しく説明されています。
中には30万円以上もするのにLongGOPでしか撮れなかったりするカメラもあるのに対し、本体だけで外部モニターもつけずに様々な撮影形式が選べるのは今の時代大きな魅力かと思います。
システムがコンパクトでボディやレンズが軽い
これは言わずもがなですが、APS-Cであるがゆえに全体的にコンパクトに設計されているところが魅力で、XH2はバッテリー等含めて660gです。
対して、例えば最近発売されたニコンのZ6iiiはバッテリー等含めて760g、同じくニコンのZ8に至っては910gでスタジオ据え置きでしか使いたくないレベルです。
機能てんこ盛りでデカくて重い路線に各社進んでいく中、軽量コンパクトをなるべく維持しようとしてくれている富士フイルムはありがたいです。
小さい軽いは間違いなく正義です。
AF-S時に1ショットずつしかシャッターが切れなくしてくれている
最後はかなりマニアックというか、そんなところ気にしてるやついるのかという話ですが、AF-Sモードで撮影するときに、シャッター半押し合焦→押し込みでシャッターが切れたあとにシャッターボタンを連打しても、ちゃんとシャッターは切れない仕様になっているというところです。
当たり前といえばそうなのですが、AF-Sモードというのがそもそもフォーカスが合うとシャッターが1回切れるというモードなので、2回シャッターを切りたければもう一度シャッターボタンから指を離してAFを合わせ直さなければいけないはずです。
ですが機種によってはというかLUMIXのS5iiなのですが、このカメラは半押しで合焦し一度シャッターを切ったあともシャッターボタンを少し戻して連打すると連続でシャッターが切れ続けるという謎仕様になっています。
このせいで、ゆっくりシャッターボタンを押し込んだときに指がぷるぷるして間違って2回シャッターを切ってしまうことが多々あり、めちゃくちゃイライラします。
富士フイルムのカメラではこういうことが無いので、しっかり細かいところまで詰めて設計できているのだと思われます。