パラメーターをいじることが目的になってしまう
僕も未だに、RAW現像をするときはとりあえずパラメーターをいじらなくては!と考えてしまいます
※未だにと言ってもraw現像を初めてまだ1,2年なのですが、、、
RAW現像やレタッチでは、修正したい部分、目指したいイメージに近づけるためにパラメーターを調整するのであって、パラメーターをいじるためにパラメーターをいじることになっては本末転倒です。
特にタイトルにもした暗い部分を明るくするパラメーターは、RAW現像をやり始めると効果が分かりやすいのでとりあえずいじってしまいがちです。いわゆるライトルームやキャプチャーワンのシャドウです。シャドウ部分は写真の深みにつながる部分だと思うので、特に慎重に触るようにすべきではないかと思います。
非現実的な写真になってしまう
例えば、日陰になっている部分を無理に明るくすると、日が当たっていないのに明るいという、本来ありえないような表現になってしまう気がします。日陰なら日陰であることの良さを活かした表現を目指すべきではないでしょうか。
写真は引き算
写真は引き算の芸術と言いますが、シャドウを持ち上げないことで光を見せることも技術の一つかと思います。例えばモノクロ写真にするのも、色をに気を取られることなく形を見てもらうための技術とのことです。本当に見せたい部分以外を削ぎ落とすことで、その写真の魅力がストレートに伝わるようになるのではと思います。
見えないからこそ見ていたくなる
シャドウ部分を持ち上げて全部見せてしまうと、写真の奥行きがなくなるような気がします。見えていないからこそ見る人にいろいろ想像させることができ、それが写真の深さ・奥行きに繋がるのではと思います。
全部明るい、全部高精細に写っているというのは、必ずしも素晴らしいことではないと思う今日この頃です。
特に寺社仏閣や伝統的な建築物は、全部明るいと迫力や厳かな印象が無くなってしまうように思います。