外観
筐体はプラスチックを多めに使っているような印象は受けますが、ほどよい剛性感がありチープさを感じることはないです。
Aのところに合わせると自動でロックがかかります。
ロックがかかった状態だと絞りリングを回せなくなります。
解除するには、Aのさらに左にある赤いマークのボタンというかスイッチを押しながらリングを回します。
ピントリングには適度なクリック感があり、合わせたいF値にスムーズに合わせることができます。
非常にコンパクト軽量で、高さも単三電池よりも低いです。
使用感
めちゃくちゃ軽い
質量84gとめちゃくちゃ軽いです。
カメラ本体しか持っていなのかと思うくらい軽いところがこのレンズの強みです。
開放F値が2.8と大口径ではない分コンパクトな設計にできるからなのだと想います。
開放F2.8というと人によっては物足りなさを感じるかもしれないですが、個人的にはF2.8で十分かなと思っています。(欲を言えばF2あれば暗いところでもそこそこの被写界深度を稼げて、バランスが良いかなと想います。)
むしろ、日中の屋外の撮影だとシャッタースピードとの兼ね合いでF4かF5.6あたりで撮ることが多いので、開放F2.8でも全然問題ありません。
広すぎず狭すぎずの絶妙な画角
35mm版換算で41mmの画角です。よく使うレンズに35mm(35mm版換算で52mm)のレンズがあるのですが、こちらのレンズは人間の目で見た視野角とほぼ同じくらいの画角で撮ることができるレンズで、見たままを撮りたいときには良いのですが、たまにちょっと狭いなと感じるときもあります。
特にレストランなどでテーブルフォトを撮りたいときや、目の前の前の風景をやや広めに撮りたいときなどは、もう少しだけ広い画角のレンズがあると良いなと思うときがよくあります。
そういった場面ではこの41mm相当の狭すぎず広すぎずな画角のレンズが使いやすいです。
フロントフォーカスなので、レンズ前部分が飛び出る
買ってみて知ったのですが、このレンズはフロントフォーカスで、ピントを合わせる際にレンズの前部分が本体から飛び出して前後に動きます。
ここについては好みが分かれるのではと思いました。
あとAFを合わせるときも、うるさくはないのですが、ギコギコ音がします。
なのでたぶん動画向きのレンズではないのかなと思います。
最大撮影倍率0.1倍であまり大きくは写せない
肌感覚でしかないのですが、大抵のレンズは少なくとも0.15倍前後くらいの大きさには写せるイメージがあるのですが、このレンズは0.1倍が最大です。
屋外で風景などを撮るには困らないと思いますが、屋内で目の前にあるものをアップで写したいといったニーズには応えられないレンズかと思われます。
XH2やXH2とは合わないかも
いわゆるパンケーキレンズと呼ばれる形のレンズかと思いますので、XH2のような深めのグリップのある現代的な形をしたカメラとは見た目的には合わないような気がします。
逆にXE4のようなシンプル小型のカメラとは見た目の面でも、軽量コンパクトさの面でも相性は良いのかなと思います。
でも、XH2に付けてはいけないわけではなくて、アンマッチさというか、そういったギャップを楽しむためにあえて付けてみるというのも面白いかとも思います。
結論:何を撮るか決めてないのなら、とりあえず付けておけば良いのでは
見出しの通り、何を撮るのか決めてないときには、とりあえずこのレンズを付けておいても損は無いかなと思います。なにせめちゃくちゃ軽くてコンパクトなので、とりあえず持ち出すにしても全然苦ではありません。
もし別のレンズに付け替えるときでもカバンのスペースを全くと言って良いほど専有しないので、とりあえず持っておくという使い方ができるのがこのレンズの強みかと思います。
作例
逆光耐性は悪くはないように思います。
フレアやゴーストがめちゃくちゃ出るということは無かったです。
風景撮影に関してはAFが遅くて困るということは無いです。
写りに関しては、シャープなわけでも、シャープじゃないわけでもないような、言わば「普通」な印象を受けました。
下の写真ような、広角っぽく、でも広すぎない撮り方ができるのがこのレンズの強みかと思います。
やや広角気味なので桜との相性はどうなのかなと不安でしたが、意外と一部分を切り取ることもできました。