先日LUMIXのS5ii(DC-S5M2)を購入しましたので、まずはこのカメラの良いところをお伝えしていきたいと思います。
後日、良くない点やデメリットなども記事にするつもりです。
普段全く動画は撮らないので、スチルに関することがメインになります。
あと、リアルタイムLUTといった飛び道具的な機能も全く使わないので、レビュー内容としては基本的・一般的なスチルを撮る人にとって共通するような機能の紹介が中心です。
S5iiの良いところ
AF精度が高い
LUMIXで初めて?像面位相差AFが採用されたということで、AF精度の高さ・速さがどんなもんかと期待される方も多いと思いますが、精度はかなり高いと思います。
スナップで使用していて、AFが迷うことや合わなくて困るといったことは9割5分ないような感じですので、サクサク撮影を進められてありがたいです。
比べる対象が良くないかもしれませんが、これまで使っていたカメラが富士フイルムのX-T3で、一度フォーカスが迷い始めるとそのままずっと合わなかったり、フォーカスが合っていなくてもフォーカス枠が緑の合った表示になったりと打率がそこまで高くはなかったので、それに比べるとS5iiのAF精度にはかなり感動させられました。
木の枝が密集しているような被写体でも迷いなく一瞬でAFを合わせてくるので、失敗はかなり減りました。
あと、ピントが奥に抜けることもほぼ無いと思います。
富士フイルムX-T3は、AFエリアを中央にして、中央でAFを合わせても、なぜかそこにピントが合わず全く関係ないところにピントが合うといった現象が多々起きます。
いわゆるピントが抜けるといった現象ですが、S5iiでは中央でAFを合わせると、当たり前ですが確実にそのエリアでピントを合わせてくれるので、変に周囲の環境に引っ張られるといったことはないです。
手ブレ補正の効きが良い
1/15秒や1/30秒くらいまでは割りと余裕で手ブレを抑えてくれる印象です。
しかもそれくらいまでシャッタースピードを落として雑にシャッターを切っても、手ブレすることの方が圧倒的に少ないです。
おかげで、室内で止まっているものを撮る場合はかなりISOを下げられるので、ありがたいです。
ピンポイントAFが便利
AFエリア選択で「ピンポイント」というモードがあるのですが、これが結構便利だなと思ったのでご紹介します。
このモードは、シャッターを半押しすると自動で画面が拡大されて、中央に表示されている十字マーク付近でピントを合わせるという機能です。
拡大の仕方はピクチャーインピクチャーか全画面かを選択できます。僕はピクチャーインピクチャーを使っています。
何が素晴らしいかというと、ほとんどのカメラには画面拡大機能は付いてはいるのですが、拡大するためには拡大機能を割り当てたボタンを押すか、マニュアルフォーカスにしてピントリングを回すかといった動作が必要になります。ですがS5iiはシングルAFモードにしたままシャッター半押しするだけでAFエリア周辺を拡大表示しAFでピントを合わせてくれます。
狙った場所にピント拡大&AFをワンボタンで合わせることができるのはめちゃくちゃ便利ですし、この機能のおかげで、ピントを外すことは99%無いといっても過言ではないと思います。
AFスピードは遅くなる
ただ、この機能にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
他のAFモードよりもピントが合うのが遅いです。直前にピントを合わせたところからの距離が遠ければ遠いほど遅くなります。
じっくり風景を撮るなら良いですが、動き回る子どもや動物を撮るにはあまり向いていないかなと思います。
AFモード変更画面から被写体検出のオン・オフを変更できる
AFモードつながりで言いますと、AFモードの選択画面から被写体検出のオン・オフや、人物に合わせるのか動物に合わせるのかなども設定できるのが便利です。他のカメラの場合ですと、それぞれの設定を異なるファンクションボタンに割り当てるなどしないといけないことが多いのですが、S5iiの場合、AFモード選択画面からまとめて設定できて便利です。
こういった便利さ、気の効いた設計がLUMIXの特徴ではと思います。
ダイヤルが回しやすい
ダイヤル類が軽めで回しやすく、設定を細かく変えるのにも苦にならなくて良いです。
以前SONYのa7ivを買おうかと思い売り場で触ったことがあるのですが、ダイヤルが回しにくすぎた印象があります。
a7ivは右肩の露出補正専用ダイヤルがカスタマイズできるダイヤルに変更されて個人的に注目してはいたのですが、このダイヤルが硬いのと付いている位置がやや奥まっており回しづらいのとで、あまり機能的ではないなと感じていました。
S5iiにはこういった回しづらさは無くかなり軽めなので、撮影中でもサクサク設定を変更できます。
特に、シャッターボタンに付いているダイヤルが回しやすく、カメラ本体に埋め込まれたタイプのものよりも使いやすいと思っています。
ISO感度を一段ごとに切り替えるように設定できる
文字通りISO感度の調整ステップを一段(ISO100→200→400と変更できる)に設定することができます。
細かな調整は絞りとシャッタスピードでもできるので、ISO感度はざっくり一段ごとに変更できる方が、素早く設定変更でき、便利だと思います。
もちろん1/3段ずつ変更するようにも設定できます。
サイレント撮影に設定すると、合焦音もオフにできる
サイレント撮影にするとシャッター音だけ消せるのではなく、合焦音もまとめて消せるところが、気が効いているなと思いました。
左肩にあるダイヤルからセルフタイマーを選択できる
カメラによってできるできないはそれぞれだとは思いますが、左肩部分にセルフタイマーやタイムラプスが設定できるダイヤルがあるのが便利だと思います。
いちいちショートカットやファンクション画面を起動してセルフタイマーをオンにしてといった操作を挟むこと無く設定でき便利です。
確かに、セルフタイマーで連射を使うような人はいないので、これらをダイヤルで切り替えられるようにするのは合理的で、しっかり考えて設計しているなというのが伝わってきます。